なるがままにされよう

このGブログも6年目に入りました。気が向いたときに書きます汗

電車内のマナー  僕は傍観者

なるがです。

 

 唐突ですが皆様にお詫びを申し上げなくてはいけません。

まぁ皆様と言っても推定2名と思しき有り難い読者様へ向けてになるのですが…。

実はです……!

 

四捨五入したらアラフィフなのでタイトルにあるアラフォーおっさんというのはウソになります!すみませんでした!ずっと気付いていましたがまいっか!と流してました!

 

はい、今さらどうでもいいですね。

どれくらいどうでもいいかと言うと、賢者タイム並みのどうでもいいレベルですね。 ホント、賢者タイムのどうでもいい感は何なんすかね。急にどうでもよくなりますよね。

  先日、仕事帰りの電車内での出来事です。ボックス席が空いていたので座ったところ、対面のおばちゃん二人がやたら話に盛り上がっておりました。

まぁ楽しそうなんで僕もその会話を聞いていたりしてたのです。いわゆる大阪のおばちゃんらしい会話です(ギャーギャーではなく漫才的な感じ) そして周りにはお酒の入ったサラリーマン達や若者達がワイワイとやっている、ごくありふれた帰宅電車でした。

 そんな時、通路を挟んだ反対側のボックス席に座っていた30代後半くらいの男性が突然、

 

「うるせえ! 喫茶店で喋れや!」

 

と、おばちゃん二人に向かっていきなり怒鳴ったのです!

あまりにビックリして周辺の乗客全員が黙りこくってしまい、和気あいあいとしていたその周辺は急にシーンとピリピリした空気に包まれました。当然おばちゃん達はピタ!と止まったまま何も出来ず、それからは恐怖の為か一言も喋れなくなっていました。

 

 久々に電車内で注意する人物を見ました。電車内にはいろんな人間が混在しています。都会のように人が多い所ではその種類も千差万別です。

電車内でのマナーのあり方、これは永遠の課題でもあります。狭い車内にいろんな価値観の人間が乗り込むのです。マナー例だけでもあれだけあふれているというのに、自分は関係ないとばかりに守らない人間も大変多いです。

普通に考えれば至極当然な事です。何も難しい事等は言っていません。

なのにそれが出来ないのはなんでなんだろうと思う訳です。

 

 そう思うのは僕だけじゃなくほとんどの人がそう思っているはずです。だけど注意するとなるとハードルが高い。実際赤の他人に忠告するなどとても勇気がいる事です。僕は正直に言うと怖い。それに尽きます。

  過去に割り込みに対してやんわりと注意した事がありましたが、その時は『あぁ⁉︎』とすごまれ完全スルーされました。 あぁ、これはやばいと思いそれ以上は突っ込みませんでしたが、相手が放った『あぁ⁉︎』がまるで意味不明です。

 ここで相手を改心させる力が僕には無い。正義感を出して勇気を振り絞っても誰も助けてくれませんでした。言ったからには最後まで、自分でケツは拭かなければならないんだと思いました。

 

 今は注意した人間が相手から逆襲されるパターンが多くなっています。『とりあえず注意されたら反論する』がセットにでもなっているのですかね?  クソみたいなプライドです。

  煽り運転よろしくこれがいつの間にか当たり前の様な社会になってしまった感が否めません。

  それが怖くて電車内のマナーの悪さに遭遇しても見て見ぬふりをしてしまうのです。だから僕はいつでも傍観者です。誰か勇気のある人の出現を待っているのです。

 

 しかしそれがのさばらせる原因でもあり、マナーが浸透しないのでしょう。鉄道会社もずっと啓発活動をしていますが、『とりあえずやる事やってるし』的な感じにも見えます。だけどそれは仕方のない事です。強制力はないのですから。

やる方にしてみれば、誰も何も言わないならやったもん勝ち、のメンタリティ。

 

 電車内のドア付近でバットを素振りする3人のキ〇ガイに遭遇したことがあります。その時僕はドアの真横に立っていたので動くに動けず、当たりそうでヒヤヒヤしていました。もちろん文句など言えるはずありません。そんなキチ〇イに立ち向かったところで殴られて終わりがオチです。ほかの乗客もさすがに誰も動こうとしません。否、動けないのです。怖くて。

しかしです、何駅か目にイカツイ外人が2人乗ってきたのですが、そいつらピタ!っと素振りを止めたのです。

(なんじゃそりゃ!何急におとなしくなっとんねん!)

人を見て、相手を見てやっているのです。

 

  この外人のような、無敵の存在感を放つ風になれたらどんな感じなんだろう。さぞかし痛快なんだろうな! この際強そうな人はそういうのを見かけたらどんどん制裁行っちゃってくださいなwww

  冒頭の、おばちゃんに注意した男性も『いい事言ったったぜ』と思っているんでしょうが、これはまた違う意味で正義感を出してしまった例だと思います。

まず注意の仕方がおかしい。自分の不満を吐き出しているに過ぎません。どちらかと言うとマナーの悪い部類に入っていると思います。この場合は、

「あの~大変恐縮でございますが、少々お声が大きいかと思われますので、出来れば、出来ればでよろしいのでもう少しトーンを落として頂けますと幸甚です。」

と言うのが正解w 「うるせえ!サ店行け!」とは野暮の極みですね。

  そないに目くじら立てんでもいいやん…おばちゃんも周りも楽しくやってんねんから。 というのが僕の見解です。

  これは注意でも何でもない。単なる自己満足の弱いものイジメです。たかだかお喋り如きで怒鳴るなどカッコ悪い。ギスギスせずにもっと大らかに生きたいものです。

 

  僕なんかこの前長椅子の電車で座ってたら弓道の弓が正面から頭にゴン!と倒れてきた事がありました。まるでコントの図です。

目の前に立ってた男女5人の高校生たち、当たったのを見てたはずなのに誰一人としてすみませんの一言も無く、そして何事も無かったかのようにそれを拾い上げ、またお喋りを始めたのです。唖然としました。

注意したい気持ちを抑えて、何か言うかな〜とずっと待ってたのですが、結局彼らはそのまま降りて行きました。ただ一人を除いて。

一番最後だった女子が降り際に「すみませんでした」と申し訳なさそうに頭を下げていってくれたのです。不意に言われたので思わず「お、おぅ…⁈」と返すしか出来ませんでしたw 嬉しかったです。

 しかし男子の対応はいただけません。その女子は謝らない男子をずっとおかしいと思ってたに違いありません。何も言わない僕の方もおかしいと思われてたのかな?

別に気にしてないし、怒る程の事でもない。矢を放たれた、とかなら怒りますw

 

  やっぱりそこで一言あるか無いか、これは非常に大事な事です。相手が弱そうなおっさんだったとしてもですw  たったそれだけで互いが円滑に廻るのです。

  一言が無ければ、何も言わない事に対して怒りが生まれて来るのです。座席に無言で無理矢理ケツを押し込んで来るのに似てます。

 

とにかくマナーが悪い人間は態度がデカイ(笑)

いや、マナーを教わらないで育った不憫な人達なのかもしれません。

 

  僕はこれからもきっと傍観者のままです。自分から注意することはないでしょう。ヘタレなおっさんですから。だけど人に優しくする事は出来ます。

人が多いときは席を詰める、脚を投げ出さない、組まない、カバンを前に抱える等……。席を譲ったり一目瞭然の優しさではないですが、こういう何気ない気遣いこそ本当の優しさであると思います。

 

人に優しくありたいと、人生の半分を過ぎた今ようやく気付いたのであります。