なるがままにされよう

このGブログも6年目に入りました。気が向いたときに書きます汗

人間という生き物は

なるがです。

 

  ゴールデンウイークの10連休、ついに始まりましたね。今朝テレビでネズミの国の混雑ぶりが流れておりましたが、同じサービス業としてあの光景はゾッとするものがありました。経営者側とすればいいぞもっとやれ的になるのですが、労働者側にとってはまさにヒィ状態なのは間違いありません(笑)

ウチもパート主体なものですからこの休みは当然人が集まらない訳です。かき集めても少ない。別の意味でヒィと言っております。こんな時の為にやはり猫を飼っておくべきでした。

10連休を謳歌出来るのは全体の2〜3割と誰ぞやが言ってましたが、その2〜3割に入りたい(笑)

 

どうでもいい前置きが長くなりました。

 僕は今、ランニングを始めており、ダイエット…否、締まった身体づくりを目指しております。夏までにプールでも恥ずかしくない肉体を作ります!(あ〜あ、言っちゃったよ)要は女性からよく見られたいだけなんですがね。しかしこのモチベーションは非常に大事でしょう!

前置きが終わらないではないかと突っ込みが入りそうなのでこの辺でやめときます。

 

  僕はスマホに「ランタスティック」という走りを計測してくれるアプリをインストールしているのですが、さっき「今すぐ走れ」と通知催促され走ってきました(笑)

 

  走りと言えば先日マラソン監督で有名な小出監督が亡くなられました。Qちゃんとの練習風景が強く印象に残ってますよね。そして小出監督と言えばその指導法が「褒めて伸ばす」と言った当時としては独特な指導法でした。

常に、イイね〜いいよ〜すごくいいね〜と言ってる。めちゃくちゃ肯定されてるのって普通に悪い気はしませんよね。

  思えば僕が若い頃は先輩や上司から褒めて貰う事など全くと言っていいほど無く、それどころか罵倒されまくりの毎日でした。因みに僕はQちゃんと同じ年代ですが、小出監督の様な先輩や上司は全くいませんでした(笑)

毎日やられると流石に自信を失くしますし、劣等感しか生まれて来ないのです。前向きになんてなれませんでした。この状況をどうしたら良くなるのか、どうしたら抜け出せるのかと悩む日々を過ごしていました。

  フォローすら無い時代だったので僕はとことんまで落ち込みましたし、悔しくて陰で泣いた事もありました。でも意外とメンタル強かったんですね僕は。めげなかった(笑)

 

  小出監督も昔はとても短気だったと聞きます。しかし1人の選手を潰し、自分の指導法が間違っていたと気付いてからは180度転換、褒める指導法に切り替えました。これは中々出来ることではありません。間違っていたと気付く事がまず何よりも凄い事だと思います。

  人間という生き物は褒められる事で、喜んだり、前向きになり成長する生き物だと思います。これは僕が身をもって体験したので間違いないでしょう。今パワハラ、スパルタ指導は少なくなって来ていますが、何故今までまかり通って来たのかと不思議に思います。

 思うに過去の軍隊からの風習が、ここ最近まで根付いて取れなかったのだと思います。絶対服従、上下関係、縦社会、連帯責任、恐怖支配、精神論、見せしめ。

日本陸軍においてこれらは顕著でした。兵士達が最も嫌がったのは、過酷な戦闘などより上官による私的制裁だったと言われています。逃れる為に脱走が頻繁に行われ、果ては自決(自殺)する事もありました。

  まさに僕のペーペー時代そのものです(笑)

戦争末期には士気を上げるため、竹槍を手に「米軍に勝つ為には気合いだ!オレはやるぞー!オー!」みたいなこともやってました。ブラック企業みたいですよね。

 

  かの有名な山本五十六の名言、

「やってみせ、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。」

「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。 」

「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」

 

これを知った時の衝撃は表現できません。まさに当時の僕が救われた言葉でもあります。こんな考えの人もいたのだと。

 この名言が存在していたあの時代から今まで何故誰も用いようとしなかったのだろう。現代でも最近になってようやく評価されて来た感があるのですが。テレビでも小出監督の褒める指導法が素晴らしいと褒めまくっていました。

 でも結局これらの指導法は優しすぎるからなのでしょうか。僕が今まで見てきたのは、よりによってパワハラ指導者が評価されてきたという現実でした。恐怖政治によって結果を出しているようにも見えました。もちろん全部がそうではないですが。

この褒めて伸ばすという言葉だけが綺麗事の様に浮いて、その考えに同調している者など誰もいなかったように思います。OJTやいろいろなポジティブ研修みたいなものはありましたが、使いこなせている者、理解している者、使おうとしている者はいなかったです(僕含む笑)

これだけ持て囃しておきながら何故もっと早くパワハラ、スパルタ指導は淘汰されなかったのだろうか?

 

 サービス業という職種は超体育会系な面があります。酷いところはトップが法律のような雰囲気すらあります。しかし現在は違います。その時代は終わった。指導される側の感覚はすでに昔とは違うのです。世代が入れ替わってきたのだと実感します。

指導する側、つまり今の僕自身も日々試行錯誤しながら教えています。やはり一昔前とは全く違い、とても手強いです。それでも指導者というものは、どんな事をしてでも彼らを導いてやらなければならないのです。

 小出監督は良く耐えたなぁ。あの時代に自分を変える事は難しかったと思います。人間の本質を見抜いてすぐに行動するなど、誰でもできる事ではありません。しかも褒めて伸ばすを実行していたのですから。

これからの指導者の在り方、マネジャーとしての考え方、人材の育て方、もっともっと日々勉強していかねば……。

 

……などとランニングしながら考えておりました。この無心になれる時間はなかなかいいものです。汗をかいて、思考して、程よく疲れ、充実した時間を過ごす事ができました。

 

今日は2km走りました。