なるがままにされよう

このGブログも6年目に入りました。気が向いたときに書きます汗

子供たちを守る為に私達はどんな運転をすべきか、ダラダラと考えてみた

なるがです。

 

 横浜母子死亡事故から幾日も経たずして、またもや園児2人が自動車事故に巻き込まれ亡くなりました。毎日必ずどこかで交通事故が起きていますが、特に幼い子供たちが巻き込まれ犠牲になる事故はどうしても納得がいかないものがあります。運転する私達が常日頃から注意していれば、意識していればこんな事は起こらない、助かる命だったはずです。

今更事故の状況についてああだこうだ言うつもりもありませんが、これだけは言いたい。やはり運転する者の謙虚さが足りなかったと言う事です。

 

  俺が先。こういうドライバーも結構多いと感じます。僕も運転しますが、そんな場面に出くわしたら面倒なのでパッと譲る事にしています。そこで頑固に、ここは俺が優先だなどと思うからややこしくなるのです。即座に譲る決断をする事でストレスもほとんど無くなりました。先手必勝ですね。

 

 今回の事故も謙虚さが欠如した運転でした。どなたも言っておられる様に、どちらかが思いやりを持って謙虚に運転していればこんな事故は起こらなかったと。まさしくその通りだと思います。お互い何を思って運転していたか分かりませんが、

「私は直線だから優先!ブレーキなど踏まない!」

「無理矢理曲がってしまおう!相手は減速してくれるだろう!」

などと思っていたかもしれません。

または、

右折などさせるかと逆にアクセルを開けるか、

減速ぜざるを得ない状況にしたらいいのだ。

と思っているか。ここまできたら相当悪質です。

 

それに加え運転技術、判断力、情報収集についても追求していかなければならないと思います。これらの不足によっても事故は起こるのではないでしょうか。

今ほとんどを占めているAT車はチャリンコ感覚で乗れてしまいます。まるでゲームの様にです。現に中学生ですら運転出来ているのですから。簡単過ぎてまるで緊張感がないのは大変危険な事だと思います。上記に挙げた運転に必要な事がまるで役に立っていないと感じます。

 

 車の運転について、理想論を並べ立てているだけなのですが、これらは当たり前に出来て当然な技術だと思うのです。車はオモチャでもないし、ゲームでもない。運転をミスったらコンティニューは出来ないのです。事故を起こす人はこれらを甘く見ていると言わざるを得ません。
  車とは予測しながら運転するものです。2手、3手先を考え、予測して行動しなければなりません。それはスピードが速くなればなる程、情報が入りにくくなり、的確な操作、対応が出来なくなるからです。あっと思った次の瞬間にはコトは起きているのです。

今回の事故は、見通しの良い、比較的情報が収集しやすい状況であったにも関わらず起きてしまいました。物陰からの急な飛び出しでもない限り起こりえない事故です。

運転に対する慢心、自己中心的な思考が生んだ事故だと考えます。

  例えば交差点に直線で進入する場合、僕は200ⅿほど手前からこんな事を予測、考えています。

  • 交差点到達まで何秒か
  • 現在のスピードは
  • 周囲に車は何台いるか
  • 歩行者信号は点滅を開始しているか
  • 対向右折車はいるか
  • 横から何か来る状況はあるか
  • 歩行者の存在、人数と年齢層
  • 走っている自転車はいないか
  • 前方及び後方の車間距離はどうか
  • 追突の可能性はないか
  • 減速か加速か
  • 交差点に進入して大丈夫か

 

などと考えながら交差点に進入します。めちゃくちゃ考えてるやんと改めて思いますが、実際に考えている時間は3秒くらいです。

こんな事普通の人が出来るわけないでしよ!、ましてやおばちゃんが!お前こそ何モンだ!などと言うなら運転はやめた方がいいと思います。これはやらなければならない事です。

しかしほとんどの人はこれらを無意識のうちにやっています。これでもまだ少ないのではないでしょうか。

  無謀な運転をする者は後をたちません。いちいちこんな事やってられるかい!と思う人がそうなのでしょう。自分で死ぬ分には何も問題はないです。どうぞ好きなようにやってくれて結構。ですが関係ない他人を巻き込んでの事故はふざけるな、です。


『車は急に止まれない』
これも、車とはスピードが出てる物だから飛び出しにはすぐに対処出来ない。と、いかにも車は悪くないみたいに聞こえますが、そうではないと思います。車は急に止まれないからこそ、運転している私達はいつでも止まれるような運転をしなければならないのではないでしょうか。車が主役ではないのです。意味を履き違えない様にしたいものです。


 歩行者を軽く見てすごいスピードで走り抜けていく車。例えばこれも事故を起こしたらきっとこう言うのでしょう。
「歩行者が急に飛び出してきた」

確かに飛び出してくる事も実際多いでしょうが、この考え方を改めなければなりません。歩行者のせいじゃない。アンタの運転が悪いのです。歩行者だけではなくすべてにおいて当てはまります。

  僕自身も過去にバイクを運転中、スクーターの信号無視による飛び出しをかわし転倒したことがあります。その時僕は青信号をいいことにスピードも相当出していました。緊張感の欠如、そして予測を完全に怠っていたのです。

幸いにもケガは軽微、自損事故となりましたがバイクは廃車、一歩間違えば死亡事故に繋がっていました。


何が起こるか分からないから、予測して運転しなければいけない。

 

ハインリッヒの法則

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ハインリッヒの法則(ハインリッヒのほうそく、Heinrich's law)は、労働災害における経験則の一つである。1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するというもの。

 

傷害を伴った災害を調べると,傷害は伴わないが類似した災害が多数発見されることがよくある。潜在的有傷災害の頻度に関するデータから,同じ人間の起こした同じ種類の330件の災害のうち,300件は無傷で,29件は軽い傷害を伴い,1件は報告を要する重い傷害を伴っていることが判明した。このことは5000件以上について調べた研究により追認されている。

--H. W. ハインリッヒ、D. ピーターセン、N. ルース(著)井上威恭(監修)、(財)総合安全工学研究所(訳) 『ハインリッヒ産業災害防止論 海文堂出版(株) 1987年(昭和62年)9月 2版 ISBN 430358052X p59-60』

(引用:Wikipedia

 

  ヒヤリ、ハットした経験や体験というものはその瞬間が過ぎればすぐに忘れてしまいがちですが、これらの情報を蓄積する事で災害の防止に役立てなければなりません。

しかしこの法則に囚われてもいけません。災害が起こるときは予想もしなかった複雑な原因が絡み合っていることがあるからです。

あくまでも重大事故に繋がるという意識を持つ事が重要です。

 

たまに『ヒヤリハットの法則!』とドヤって言ってしまう人もおられますが、『ハインリッヒの法則』です。

 

  子供とはいくら言い聞かせても飛び出すものです。飛び出すなと叱るのも結構ですが、まず私達が変わり、気をつけて行こうではありませんか。そっちの方がきっと簡単なはずです。

 

飲んだら乗らない、煽らない、譲り合い精神で運転をする。たったこれだけの事です。

何も難しいことはないですよね。