なるがままにされよう

このGブログも6年目に入りました。気が向いたときに書きます汗

月曜日の朝

なるがです。

 

 『月曜日の朝』というフレーズは何故かネガティブなイメージを抱いてしまうのはどうしてなんでしょうか。

「あ~また今日から一週間が始まる~いやや~いきたくねぇ~…。」

と思う人が大半なのではないでしょうか。これは大人だけでなく子供も同じ感覚を持っているようですね。

日曜日の夜に息子と風呂に入りながら息子がこうつぶやきました。

「明日からまた学校か~行きたくないな」と。

まさかいじめにあっているのか?と勘ぐってしまいそうになりますが、どうやらそうではない様です。単に面倒くさいだけだそうです。

しかしそうではない場合もありますから、ここは親ならしっかり見ておかなければなりませんね。

 

 月曜日の朝を迎えるとは、常に元気な子供までもが恐怖する(大げさ)悪魔の時間のようです。この症状はよく耳にする『サザエさん症候群』ですね。

今さら説明するまでもないですが、この長寿番組『サザエさん』が日曜の終わりの代名詞なのは既に大人から子供までが知っている事実です。これはいったい誰が名付けたんですかね、ネーミングが秀逸すぎる。子供に説明したら笑顔で納得してました(笑)

 

 楽しい時間はいつかは終わります。休日というのは言わば自由な時間!(そうでもないが) 連休ともなると子供たちは平気で夜更かしします。息子などは「金曜のよるがいちばん楽しい時間や~!」とおっさんのような事を言います。めっちゃ分かるぞ(笑)

この楽しい時間がピークに達したあとは徐々に下降、日曜日の午後に太陽が傾き出す頃にはもう明日の事を考え始めています。そしてサザエさんを見ながらもう逃げられない時間になった事を家族全員が悟ります。

 

月曜の朝が憂鬱なのは月曜の朝が悪いのではなくて、それ以前の行動によるところが大きいと言えます。楽しければ楽しいほどその反動は大きくなるようです。

仕事や学校のストレスから離れ、好きな事を思いっきり出来る時間は出来るだけ長く続いて欲しい、というのが根底にあります。

 

 話は少し逸れますが、『月曜日の朝』というと未だにふと思い出す事があります。(私事ですがしばらくお付き合いください笑)

もうかれこれ20数年も昔の事です。その日は当時付き合っていた彼女と特別なデート日でした。何が特別なのかと言いますと、付き合い納め、即ち最後のデートってやつです(笑)

電話口で少し言い合いになった際に、彼女に対して最低な事を言ってしまい、後日それが原因で振られたのですが、あの時どうしてあんな事を言ってしまったんだろうと未だに思い出して後悔しています。そしてもっと最低な事に彼女に謝れていません。

何でちゃんと謝らなかったんだろう。胸にもやもやとしたわだかまりを抱いたまま、気付けばこんな歳になってしまった。謝る機会はあんなにいっぱいあったのに。

 

 あれはまだ夏前、6月の月曜日の朝、いつものようにバイクで彼女を迎えに行く事になったのですが、その日の朝ほど憂鬱な朝はなかった。乗せた後も背中にくっついてくれなくて妙な距離感があり、やっぱり今日が最後なのかと悲しくなったのを思い出します。

 

しかし意外にもその最後のデートがまためちゃくちゃ盛り上がって楽しかった。本当にこれで最後とは思えないくらい楽しかった。そして太陽も傾き始めた頃、サザエさんが始まる時間よりもずっと早くから、俺はサザエさん症候群にかかっていた。

あと残り少ないわずかな時間を、広い公園のベンチに腰掛けずっと話してた。今ではもう何を話したか思い出せないけど、あの6月の爽やかな風がまだ記憶に残っている。

その後さらに盛り上がり、まだ時間は大丈夫という事で居酒屋へ行き更に盛り上がった(飲酒運転ダメ、絶対)帰り際の締めの王将はひとまずやめておいた。

 

 結局その日は何かうやむやに楽しく笑って別れたので、明日からまた徐々に戻れるかも!と淡い期待を抱いていたんですが、そうは問屋が卸さなかった(笑)

あれは完全なるフリ⁈女優が宿っていたとしか思えない、一晩でのこの変わり様。あれは彼女の最後の優しさだったんだろうか~。月曜日の朝よりも火曜日の朝のほうがショックがでかかった~。

まぁあんなひどい事言っておきながら謝りもせず、元サヤに納まろうなんて虫が良すぎる話だわな。

 

 その後しばらくして新しいカレシと付き合っているのを知った。

結局タイミングを逃し彼女には謝ってないけど、新しい彼氏もいる事だしわざわざ蒸し返す事もない。きっとこれで良かったんだ。なんて都合良すぎるかな。

当時の俺は彼女の気持ちをどれぐらい分かっていたんだろう。

 

 

 楽しかった連休のあとには、仕事も待ってるし、学校行かなきゃだし、気持ちを切り替えないといけないのはしんどい作業です。でも月曜日の朝が億劫なのはそれだけ楽しい時間を過ごしたという事なんでしょう。逆に考えるとしっかりストレス発散出来てるんだと思えなくもないですね。

 

 月曜日の朝、と言っても僕の場合まだ真っ暗な朝5時に家を出て仕事に向かいます。眠たくて頭もなかなか起きてくれません。せめてあと5分寝たい。

いつもより遅めの出だしと、少しの憂鬱を携えながら、今日もハンドルを握る。

そんな時には決まってあの月曜日の朝が頭を過る。

そしてまだ寝静まっている街の中を走りながら、さぁ今日からまた頑張って行くかと気持ちを奮い立たせ、新たな日常へと歩み始めるのです。