なるがままにされよう

このGブログも6年目に入りました。気が向いたときに書きます汗

1997年8月 四国一周 バイクツーリング記 第11話 最終回

なるがです。

 

 

四国一周の旅もついに大団円を迎えます。

当時のツーリング日記はこれ以降だいぶ適当に書いており、かなり省略されてました。やる気の無さが伺えます。(最後まで書ききれよ)

なので、虚ろな記憶を辿りながら書いてます。さすがに20年前の記憶はそれそうとはよみがえって来てくれません。何せ写真を撮る事すらやめているという体たらく。

ツーリングの最後を締める大事な情報がほとんど無いという。

無事に帰れたのでいいのですが。

 

ツーリングに限らず、本当の旅のゴールは自宅に帰り着くまでです。実はこれこそが最も重要な事であり、気を抜いて事故を起こしてしまう可能性も十分に考えられます。

極論は、生きて帰る事。これに尽きます。

 

それでは、第11話最終回です~。

 

四国をあとに

四国一周を成し遂げ、達成感でいっぱいになりながら最後の目的地、徳島港を目指す。思えばあっという間の4日間だった。

徳島港に到着し、さっそくチケット購入。出港まで2時間近くある。近くをブラブラしたり海を眺めたりして時間をつぶす。

 

そしてやっと乗船時刻がやってきた。15:30。大きなフェリーは初体験だ。

バイクを船に乗り入れる時は異様に興奮した。あのデカい鉄のカタマリの中へ運転しながら入っていく事、ゴトンゴトンという大きな音は、不安と緊張とワクワク感がすごかった。

 

出港してしばらくは、島が見えなくなるまでずっと眺めていた。なつかしい感じと寂しさ、そして安堵感があった。さようなら、四国。

 

サーファーの大学生と意気投合

船内はいろんな人達でごった返しており、自分の居場所をなかなか見つけられないでいた。それに加え、日焼けパンダのドス黒キタナイ俺は結構目立つらしく、いろんな人からジロジロ見られた。もう居場所は必然的にデッキ上となる。

 

南港までは約3時間40分の船旅だ。船内に降り、飲み物を購入しに行ったとき、同じ列に並んだサーファーの大学生と意気投合する。

名前は聞かなかったが、すごく話が盛り上がり、到着するまでずっと話し込んでいた。おかげで退屈しない船旅になった。ここでも出会いがあった事に感謝。

 

帰着

そして19:00、南港着。ここからが気の入れどころだ。絶対生きて帰るんだという、よくわからないモチベーションで出発。

そしてついに自宅へ無事到着!疲れた~!ほんとにドッと疲れが襲ってくる。

 

 名残惜しみながらバイクから荷を下ろし、ひとつひとつ片づけをしていくうちに、いつもの日常へと戻っていく。そしてようやく一息つくと、今までの事がまるで夢だったかの様に思えてくる。

すでに今は風呂にも入り、テレビを見ながらポテチを食べ、クーラーの効いた部屋でくつろいでいる。昨日の今頃はまだ走ってたというのに。

本当に俺は旅をして来たのか?と思うほどに信じ難いこのギャップ。

でも、確かに俺は旅をしてきたんだ。

 

終わりに

四国一周の旅は本当に素晴らしかった。無事帰ることも出来た。

文句も言わず一緒に走ってくれた相棒。お前は本当によく頑張ってくれた。ありがとう。今日はゆっくり休んでくれ。今度きれいに洗ってやるからな。

長く一緒に走ると本当に生き物のように思えてくる。この感覚はバイク乗りしか分からないのかもしれない。

そして、行く先々で出会った人達。彼らはみんな優しかった。人とのふれあいはこんなにも素晴らしいものなんだ。このような体験は一生に数える程しか出来ないんではないだろうか。

さらにそれを補って余りある四国の大自然。本当に自然は美しい。そして、普段知ることのない自分の心との対話。

言葉では言い表す事など出来ない素晴らしすぎる四日間。いつまでも、いつまでも忘れない。

 

 

四国一周 総走行距離 約1321km

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