なるがままにされよう

このGブログも6年目に入りました。気が向いたときに書きます汗

朝礼での唱和が嫌いです

なるがです。

 

 会社勤めのサラリーマンならたぶん毎日やっていると思われる朝礼。一日の流れや報告、共有事項の伝達など、これがある事でスムーズに仕事を行えるようになる大事な作業です。会社によっても朝礼のスタイルは様々で、体操を行ったり、たっぷり時間を掛けたりしている所もあるようです。

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 僕がペーペーの時の会社では、朝礼は5分ほどで終了(笑) 共有事項のみ報告して、後は喫煙所へ直行。みんなタバコ吸いたくて仕方ない人達ばかりでしたから。

 朝礼というより一服タイムだ!という認識でした。でも喫煙所で内容の濃いミーティングもあったりしたので、これはこれで有りでした。

 

 次の会社では、企業理念の書かれたポケットサイズの冊子が社員一人一人に渡され、朝礼時にそれを唱和するということをしていました。

 この時初めて唱和するという事をやったのですが、後に入った会社でも、現在の会社でも、この『企業理念の唱和』というものが朝礼とセットになっているのです。世の中のトレンドなのか??と思ったものです。

 

 中には夢や目標を大声で絶叫したり発表したりするところもあるそうですが、運良くそういう感じではなかったので助かりました。しかし20数年前はザラにあったような気がします。これは軍隊などの手法でよく見かけますよね。アメリカ陸軍の軍曹等が新米兵士を怒鳴りつけてこき下ろすシーンとか。まぁこれは兵士ならば必要な洗脳だと思うのですが。

ところがこの絶叫が結構モチベーションアップに繋がると言いますか、気持ちを高揚させるのです。よーし!俺はやるぞー!って気になるんですよ。スポーツでも試合直前に円陣組んでやるあれです。要はあれを仕事の現場に持ち込んだ訳ですね。

 

実際に旧日本陸軍では戦争末期において、兵達の下がった士気を上げる為に毎日この様な唱和が行われていました。

上官が「ヤルゾー!」と叫び、兵士は「ヤリマス!」と絶叫。

 

これがアメリカ軍撃滅を目的として行っていたと言うのですから、当人同士はともかくとして何とも痛いやら哀しいやら複雑な気持ちにもなります。

ちょっと話が逸れてしまいました。

 

 しかし、この『唱和』ですが、未だにやる意味が理解出来ないのです。字面をただ暗記して、ただ棒読みしてるだけだからです。どうしても気持ちが入らないんですよ。

これは今まで在籍していた会社でも同じでした。

 どの上長も『暗記するまで呪文のように唱えるべし』みたいな事を繰り返し言っておりましたが、それをやってどうしたいの?といつも思っていました。

 暗記は出来ました。でも、誰一人としてその理念に基づいた行動を取っている者は居ないのです。(僕も含みますw)

 

 「何かあったとき、その理念を思い描き、行動の指針にするのです」 

と、もっともらしく解説してますが、そんなきれいごとを守っている人間を見たことがありません。

 守っている社員がいるとしたら、ヒマか、仕事してないかのどっちかです(笑)

 

 そもそも企業理念など理解せずとも、一般の常識で良識ある行動をするなら自ずとそれにマッチしてくるものです。それを無理やり企業理念とやらにドヤられているわけです。別に憎い訳ではないですよ。

 

 理念はもちろん大事ですが、朝礼での唱和の時間は大嫌いなのであります。

 まわりを見ても何の気持ちもこもっていない、ただの朗読時間に成り下がってます。

 この職場だけなのかと思えば違うのです。たくさんの部署を見てきましたが、ほとんどが似たような感じでした。読んで満足、ソラで唱和出来ますドヤァ。なのです。

 その割に実際の仕事内容には一切反映されてないという。一切ですよ(笑) 朝礼の直後にはすべて忘れ去られている風に見えるのは僕の気のせいでしょうか。

 まぁ、他の企業ではしっかり行われているんだと思いますよ。

しかし僕が見てきた会社、全部そうだったので(笑)

 

 急にクレドなるものが配布され、唱和を始めたかと思えば、しばらくして誰もやらなくなり自然消滅というのもありました(マジです)。つまり、そんなことしなくても問題なく営業は出来るし、理解してなくてもいいものは出せるという結果となったのです。これはこれで別の問題がありそうですが。

 

正社員がずらり揃ったエリート集団部署ならともかく、アルバイトやパートに頼っている職場ではこんなものは何の役にも立ちません。厳しい事を言うと自分の生活以外に関心はないのですから。つまり言いたいのは、

唱和によって全社員が一つにまとまるなんて事はあり得ないのです。

 

 理念は会社にとっては必要不可欠。そして働く者の道しるべとなってくれます。

それはそれで山のようにどっしり構えているだけでいいのです。

 その中のたった一つだけ、一番大事なことをわかりやすく』教えてくれたらそれでいいのです。

 というのが僕の思うところです。

 

気持ちの入っていない朗読時間を設けるくらいなら、上長がひとり、仕事に対する熱い思いをスタッフに伝える時間として使う方が余程有意義だと思うのです。

 わざわざ『理念の唱和』という形で山から降りて来てくれなくてもいいです。帰って下さい。

 

 全員が簡単に理解できて、自分の行動に反映してると実感できる事が重要なのです。

 

 

さぁ、明日も唱和するぞ〜。