なるがです。
3日目、今日は桜島を通って鹿児島を南下、知覧へ向かいます。『知覧特攻平和会館』へ2度目の訪問です。そもそも九州一周ツーリングを企画したのはこの施設への訪問が目的でした。2度目の再訪を果たす事が出来とても感慨深かったです。
その後大阪から来ていたO君と出会い、この旅初めての出会いもあった一日となりました。
あれから十数年が経ちましたが、特攻平和会館への訪問は出来ていません。いろいろと変わっている所もあるんだろうな。随分間が開いてしまいましたが、いつか絶対に3度目の再訪を果たしたいと思ってます。
8月28日
『アーバンホテル国分』のダイニングにて朝食。朝食付きなのだ。ビジネスホテルなのでシンプルな朝食なのだが、ホットコーヒーもおかわり出来るし贅沢気分(笑)を満喫。のんびりと朝の時間を過ごす。
ん?ちょっと待て、俺はそんな余裕は無いはずだ。現在9:40分(笑) 出発する。
走り出していきなり雲行きが怪しい。昨日走って来た道を戻り桜島へと向かっている。しかしとうとう雨が降り出した。右手に桜島が見えてきたが山頂は雲に覆われており、全景を捉えることは出来ない。
桜島外周ルートに入ると天気は回復。太陽も顔を覗かせる。が相変わらず山頂は雲に覆われたまんまだ。
ここで大阪ナンバーの2台のツーリングライダーがいたので声を掛けるがなんと無視される。これはきつかった。
大正溶岩の前にて撮影。去年Hさんと別れた場所だ。あれからもう一年も経ったのか。こうしてHさんと走った記憶を辿り,おセンチになるなんて俺も乙女チックに出来ているもんだな。
桜島フェリーにすんなりと乗船。雨も降っていないし最高だ。短い時間だが船とは癒しの乗り物だと思う。
写真では分からないが久々の青空。あまりに空がきれいだったので思わず撮った。
辺りはすごく静かで、そよ風とセミの鳴き声がとても心地いい。
知覧。ここまで来るととても神聖な気持ちになるのはなんでだろう。きっと彼らが僕を迎えてくれてるのかもしれない。(だからセンチかっつの)
知覧特攻平和会館
再びやって来たぞ、彼らに会いに。(だからセンチかっつの)
(現在は館内に展示されている飛行機が三式戦『飛燕』から一式戦『隼』に変わっているようです。現在はいろんなところが変わっているんだろうなあ……あぁ見に行きたい……)
特攻勇士の像 (隣の飛行機は現在機種が違うものになってます。オタクか)
(家族や国を思い出撃していった若い特攻隊員たちの心の声を聴いて下さい。映画などではなくリアルに知る事も大切です。戦争に興味を持つと愛国者とか美化してるだの、変な捉え方をする人もいますが、シンプルに知るだけでいいのです。こういう人達もいたという事を知るだけでいいのです。彼らもきっとそう望んでいるはずです。)
特攻平和観音堂(平成17年に第50回祭を記念して改築されたようです)
誰だこいつは。神妙な顔してんじゃねーよ。(笑)
特攻会館を出て開聞岳付近を探索する。
この美しい山の形。別名『薩摩富士』と呼ばれるのも納得。本当に美しい。
特攻隊員たちはこの山を日本の象徴『富士山』として、国を、家族を想いながら敬礼して出撃していったんだと思います。開聞岳はたくさんの特攻隊員たちを見送ってきた山なのです。
くりや旅館での出会い
開聞岳付近をウロウロしていたのだが特に何もなく、本日の宿『くりや旅館』へと向かう。また予約をせずに飛び込みの予定だ。満室だったら諦めるしかない。ここは¥1920(当時)で泊まれるのだ。バイカーやチャリダーには願ってもないフトコロに優しい宿なのだ。
電話してあえなく撃沈した。そうだよな~人気の宿だもんな。
だけど2号館なら空いていると言うではないか。本館から少し離れた場所にあるのだが、今から宿を探す当てもないし背に腹は代えられん。致し方あるまい。
その2号館に案内して貰ったのだが、何やら不気味な雰囲気がぷんぷんする!建物は一番乗りのようで誰も居ない。縦長の薄暗い通路に沿って4つ~5つほど部屋があるようだ。部屋は四畳半ほどの和室。蜘蛛の巣が少しかかっており、しばらく使われていないようだ。エアコンはあるが30分(だったかな)¥50で稼動する仕組みだ。
ぜんぜん落ち着かない(笑)
とりあえず本館でご飯が出るのでそちらへ向かう。
偶然隣になった若い男性O君と意気投合。大阪からソロでツーリングしているそうだ。
話も盛り上がり、今から砂風呂へ行く事になった。『山川砂むし』はここ指宿では有名だそうで、予定外のまさかの展開に心躍る。
バイクから荷を全て取っ払い、身軽になったバイクで指宿の夜の街を二人で走る。めちゃくちゃ楽しい!てかお前誰だ(笑)
指宿砂むし温泉
しかし行く予定の砂むし温泉の施設は定休日!なんというタイミングだ!仕方なく他の施設を探す。結局どこでもいいやとなり、次に見つけた施設へ入ることにした。
(どこの施設に入ったか全く覚えていません。値段とかも)
浴衣を着て砂に寝ころび、温かい砂をかけてもらう。じわ~っとぽかぽかしてくる。とても新鮮な感覚で、気持ちいいと言うより心地良い。横になっているのであまりの心地よさに寝てしまいそうだ。というか寝れる。頭や体を洗ったりできる訳ではないのでサウナの感覚だ。シャワーで砂を洗い流し風呂を出る。
旅館に戻り、O君の部屋で2次会することになった。と言っても二人だけなんだが。話は弾み、2号館に戻るのがめんどくさくなったので今日はここで泊めてもらう事になった。(本当は戻るのが怖かったから)
さすがに一泊¥1920だけあって建物の作りは時代を感じさせるものがある。2号館は特に怖かった(笑) 運よく連れが出来て本当に良かった。否、助かった(笑)
楽しい時間と共に夜も更けてきた。O君との出会いに感謝。明日はどうやら朝から雨らしい。
本日も無事就寝。
(本館も結構な怖さを醸し出していました(笑) まだ人の声が聞こえたのでそこまでではなかったですけどね。現在は建物も新しく改修され、この部屋も今は駐車場になっているようです)
(翌日の朝に記念撮影。完全にモーホーのスナップショットだな。 彼とは後日大阪で再会を果たし、仕事を紹介してもらったりしたこともありました。不採用でしたが。)