なるがです。
書いていてふと思う。完全に自己満足なこの日記を、人が読んでも面白くないだろな~と。冷静に考えたら何の足しにもならないし。
日記とは本来自分が満足すればいいものだけど、公開なぞするということは、読んでもらいたい、何か共感してもらいたいという思いが少なからずある訳で…。
当時ツーリングから帰ってからは、友人や家族、職場の人達にこの旅の事を言いまくってました。
ということはやっぱり、誰かに言いたいんだと結論。
こうして公開することが自分の心の中の願望だったんだと見えてきました。
しかし今思えば、聞かされていた側はフンフンと上の空の事が多かったような気がする…。
興味のない話など所詮そんなもんだ。僕ひとり鼻息混じりで話してたんだと思います。
それでも書きますがね!
それでは。
第6話を書いていきます~。
四国最南端 足摺岬に到着
足摺スカイラインから太平洋が見渡せる。遠くにフェリーが一隻ポツンと、その白い船体が夕焼けに映えて、青い海と美しいコントラストを醸し出している。しばしその美しさに見惚れてしまった。ゆっくりと静かな時間が流れている。
(遠くにフェリーが見えるのですが…)
そしてついに四国最南端、足摺岬に到着だ。現在17:50。
観光地のためかこんな時間でも結構人が多い。注意しながらバイクをゆっくりと走らせていると、子供たちに手を振られる。コワモテのサングラスだったが、満面の笑みで大きくバイバイとしてあげるとすごく喜んでいた。
さっそく展望台へと向かい記念撮影。そこへ二人のライダーが声をかけてきた。
国産アメリカン乗りの3人
彼らも同じアメリカンに乗っていて、俺のTシャツのロゴが「Harley-Davidson」なので声をかけたそうだ。
ホントは国産アメリカンに乗ってるんだけど…。
ハーレー乗りには「何着てんねん!」とブーイングだろうが、素人目には国産バイクとハーレーの違いなど分かるはずがないのだよフハハ。
彼らには、実は国産のスティード400に乗っていると告げ、『憧れ』だからと、もっともらしい言い訳でごまかす。
しかし話してみると彼らも国産アメリカンだった。急に仲間意識が芽生え盛り上がった。
高松と神戸から来ているライダーで、「YAMAHA DragStar400」と「Kawasaki VulcanClassic400」に乗っていた。彼らと並んで写真を撮り、その後下に降りて彼らのバイクに跨らせてもらった。うお~、かっくいい・・。
彼らは足摺ユースホステルに泊まるそうだ。二人に誘われるが、やはりもう少し先に進みたい。18:20、つかの間の出会いに感謝し、彼らに見送られながら足摺岬を後にした。
バイクでの旅は人との出会いが本当に多い。それだけにまだ走れる、頑張れると思う。
太陽がもう水平線近くまで下りている。バイクを止め、あまりの美しさに写真に収めた。
辺りは波の音以外何も聞こえない。静かだ。
煙草を1本、深く吸い込んで吐き出す。心が落ち着き、すごくリラックスしていく感じがする。自然の雄大さに引き込まれ、ただぼーっと夕日を眺めていた。
道の駅 すくも
また走り出す。そして気になるのが今日のねぐらだ。とりあえず街に出て食料を仕入れねば。321号線をひた走る。
19:30真っ暗な道を走っている。街はまだない。
途中「道の駅 大月」に寄った。テントは張れそうだがバイクと離れなければならない。却下。
もう少し進むと「道の駅 宿毛」が。きれいな芝生、公園、目の前は海、人も少ない。おぉ~!最高のロケーション!ばっちりだ!一発で今日のねぐらに決めた。
とりあえず近くの街まで行き、コンビニでビール2本、おにぎり、カップ麺を買い再び戻る。
良さげな芝生の場所があったのでそこに陣取り、早速ストーブに火を付けて湯を沸かす。水はそこにあるお店から分けてもらった。
ようやく今夜の夕食にありついた。カップヌードルが最高にうまい。麺を食べたあとおにぎりを少し食べて残りを投入。うまい。
今日も一日が終わる。いいねぐらも見つけたし、ここはかなり良いな。何をするでも無いが、ビールを飲んでだらだらする。 最高。
一晩だけの思わぬ連れ
しばらくするとズドドドと排気音がして、一台のアメリカンバイクが入ってきた。場内をグルグルと回ったあと、バイクから降りてしばらく歩き回っている。そして俺の存在に気付いたのかこちらに向かってやってくる。そして、
「スンマセン、隣で寝さしてもらって良いですか?」と。
快く「いいですよ」と答える。
彼もまたツーリングの最中で、今日のねぐらを探してたようだ。