なるがままにされよう

アラフォーおっさんが好き放題書く雑記ブログ

2001年8月 九州一周 バイクツーリング記 第五回

なるがです。

 

九州一周ツーリングも早4日目。ここからが本当のソロツーリングになるのですが、これまでの内容が濃すぎて、これからどう動けばいいか迷う部分もありました。

しかし、この九州ツーリング、本当の目的は『知覧』という町に行く事でした。

 

知覧町は2007年に他2つの町と合併して南九州市となっています。(知らなかった)

そこに『知覧特攻平和会館』という建物があります。

ここには太平洋戦争で戦死した1,036名の特攻隊員の遺影、遺書・手紙などの遺品が展示されています。

何の雑誌だったか忘れましたが、この『知覧特攻平和会館』の記事が載っており、それを読んでかなり衝撃を受けました。

僕は太平洋戦史に興味があったので、この『特攻隊』というものも当然知っていました。しかし、そこに書かれていたものは、今まで自分が理解していたのとは全く異なるものでした。

特攻と言えば爆弾を抱えた飛行機で艦船に身もろとも突っ込むという、映画とかでいえば格好いい死に方、ある意味美しい死に方と思っていましたが、事実は違いました。

そしてそこに展示されている遺書・手紙の存在もその時初めて知りました。

僕は自分の目で実際に見たいと思うと同時に、どうしてもそこへ行きたくなり、いつか必ず行くと決心していました。

 

そして今、ついにその場所が目と鼻の先まで来ている。県道23号線谷山知覧線に乗り、『知覧特攻平和会館』へ向かいます。

 

 

 

知覧特攻平和会館

ついに念願だった知覧にやって来た。何故か気持ちがシャキッと引き締まる。これから行く場所がそうさせているんだろう。

町並みは結構整備されており、とてもきれいだ。『知覧武家屋敷』など観光スポットもいろいろあるようで、観光客らしき人たちが結構多い。いろいろ見れば良いのだが今回はやめておく。

しばらくして道路の両サイドの並木沿いにずらりと並んだ石柱が現れる。あぁ、ココだ。バイクを止めて入口へと向かう。観光バスも5台ほど止まっており、人が多いのに驚いた。

何かすごく緊張する。とてつもなく神聖な場所に入るかの如く、恐る恐る入る。

 

どう回ったかあまり覚えていないのだが、とにかく本物の遺書・手紙、遺品の数々に強く心を打たれた。ひとつひとつゆっくりと読んでいく。これが二十歳そこそこの若者が書いた文なのか?これから死にゆくという事を思うと、どれもが目頭が熱くなってくる。涙を流している人も結構見受けられた。語り部のおじいさんの話もとても興味深かった。

あと、驚いたのは外国人観光客も多かったことだ。世界から見てもこの『特攻』というものがいかに興味を持たれているかが理解出来た。

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もう一周まわりたいと思ったが、時間も押しているので出る事にする。帰りに本を一冊購入。その後外にある『三角兵舎』を見学。隊員がここで寝食し、出撃を待っていたそうだ。

館を出てしばらく余韻に浸る。ここへ来て本当の特攻というものを知れたことはかなりの収穫となった。

売店を見つけたのでソフトクリームを舐めながらベンチに腰掛け、いろいろ思いを巡らす。

決して楽しいものではないが、確実に心に何かを得て出てくる事になるだろう。

それだけここにはインパクトがあった。

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3時間ほどここで過ごしたがまだまだ見足りない。

 

バイクを走らせながら思う。この場所から彼らは飛び立って、そして二度と帰ってこなかったんだな・・・当時の彼らの心中は如何ほどのものであったのだろうか。胸が痛い。

 

 

今日のねぐら

ここで時間を使い過ぎたのでルート変更しなくてはならなくなった。指宿から開聞岳と回る予定だったが断念せざるを得ない・・。最低でも熊本入りしとかなくては。

とりあえずひたすら北上する。途中から九州自動車道を使用。しかし高速道路はしんどい。下道のんびり派なのだが、ルート計算すると時間がなさすぎるのでやむを得ない。

 

22:00。もう限界!熊本には届かなかったが、八代市の宮原SAで泊ることにする。

しかしSAでの野宿はダメだ。何がダメかというと、とにかくうるさすぎるのだ。車やトラックがバンバン出入りしているので全く寝付けない。失敗だ~・・。車の中なら気にならないんだろうけど。

 

明日は長崎へ向かう。原爆資料館と、平和公園が目的だ。目的地のチョイスがおかしいと思うだろうが気にしない。

疲れているはずなのに全く寝付けず、時間だけが過ぎていく。SAでは二度と寝るもんかと誓ったのだった…。