なるがです。
今回はビートルズの曲の中でも、特に大好きな「ヘイ・ジュード」をダラダラと綴りたいと思います。
「ヘイ・ジュード」は、ザ・ビートルズが1968年8月にリリースした18枚目のシングル曲で、作詞作曲・ヴォーカルをポール・マッカートニーが行っています。これぞポールの真骨頂とも言えるポップでメロディアスなナンバーとなっており、知らない人はいないであろう超名曲でもあります。
アルバム「パスト・マスターズVol.2」の7曲目に収録されており、なんと演奏時間は7分11秒ととても長いです。そしてその曲の半分以上が、あの「なーなーな、なななな~」というリフレインの大合唱が占めており、初めて聴く人には苦痛?とさえ感じるものとなっています。
僕も初めの頃は飽きて、途中で早送りしていましたが、聴きこむにつれその部分こそが「へイ・ジュード」の最高の場面だと思うようになりました。
ここではポールの感情が詰まったシャウトが聴けます。とても味わい深く、何度聴いてもゾクゾクきます。
「ヘイ・ジュード」はジョン・レノンと妻シンシアの息子である長男ジュリアンに向けて書かれたものと言われています。
当時ジョンはオノ・ヨーコに入れ込んでおり、シンシアとの破局が決定的となっていました。ポールは傷心のジュリアン(5歳)に対して励ます為に「Hey Jules」(Julesはジュリアンの愛称)として曲を書いたのです。
5歳の子に対して曲を書くなんてポールはなんて優しいんだ。
というより、ジュリアンの深い悲しみが、自分にも同じ事の様に感じられたんだと思います。実際ポールとジュリアンはいつもよく遊んでおり、とても仲が良かったようです。
そんな事からもポールは、一人の友人として5歳のジュリアンを見ていたのでしょう。
そしてポールはジュリアンに話しかけます。
「なぁ、ジュード。」
イントロなしで、「Hey Jude〜」とまるで語り掛けるように優しく歌い出しが始まり、
don't make it bad
Take a sad song and make it better
なぁ、ジュード。悪く考えるなよ。悲しい歌も気持ちひとつで明るくなるんだ。
このポールの優しさのこもった声が本当に素晴らしい。
この曲にはいろいろと解釈がなされており、ジョンなどは自分の事を歌っていると言い放っています。(おめーの浮気が原因だろーが。)しかしそこはポール、うまく詞を操作して誰にとっても当てはまる、万人へ向けた応援ソングの様に仕上げています。
ていうかジョンはこの曲が自分の息子ジュリアンの為に書かれたものと知っていたんですかね。呑気にコーラスなぞしてますが。どうなんでしょう。
僕にとってこの曲の一番の聴きどころは、後半リフレインの中でのポールのアドリブです。今まで優しい声で歌ってきたのが、そこへ来て感情が爆発したかの様にシャウトし始めます。
僕はここからが本当のジュリアンに向けての励ましを歌っているんだと感じるのです。コーラスの大合唱に支えられ、これすらも世界がジュリアンを応援している様に聴こえて来ます。
そしてそれをバックに、ポールはジュリアンへのありったけの想いをシャウトでぶちまけています。
これがすごい。
心で泣いている様な、負けるな頑張れ!と言っている様な、言葉に出来ない想いの様な。それらを吐き出すかの如く、ポールは自身を解放しきっています。
「ナーナーナー」が延々と繰り返されているのですが全く長く感じませんし、ポールのアドリブをもっともっと聴いていたくなります。
ポールはジョージ・ハリスンに、このリフレインの最中には絶対にギターソロを入れないでくれと断固拒否したと言います。
それくらいポールにとってこの場面は大切なものだったのでしょう。僕が思うに、ジュリアンへの想いをここでストレートに表現したかったのではないかと思うのです。
これが聴けるのはスタジオテイクverのもので、動画配信されているMVのものでは感じられません。
曲の背景を知らずに聴くのと、知って聴くのとでは味わいが格段に違います。
が、初めは何も知らない状態で聴くのがいいと思います。変な先入観が入って来ますからね。
ダラダラとツラツラと書いて来ましたが、あくまで僕が感じている事を書いてみました。歌なんて人によっていろんな解釈があっていいと思いますし、そんなものですよね。
一言でまとめるなら、「アバタもエクボ」と言うところでしょうが(笑)
「ヘイ・ジュード」、知らない人も、知っている人も是非、曲の背景を感じながらポールのシャウトを味わって聴いてみてはいかがでしょうか。
しかしリンゴのドラムいい味だしてる。
ではまた。