なるがままにされよう

このGブログも6年目に入りました。気が向いたときに書きます汗

私のプレイリスト

先々週のお題 「私のプレイリスト」

 

なるがです。

 

 最近の傾向として、はてブロから出されているお題テーマ「今週のお題」をアテにして書く事が多くなっております。なんと言っても自分でテーマを生み出さなくてイイ!与えられた事について書けばいいのだから、これほど楽な事はありません。よく言う『生みの苦しみ』から解放された状態です。

テーマを決める、つまり『ネタ』ですが、平々凡々な毎日を送っている僕がそうたやすくネタ等出てくる訳がないのです。ということで今回も「今週のお題」のお世話になるのですが、少し前のお題エントリーに間に合わなかったのを思い出したので、今こうして「先々週のお題」などというエントリーしてるんだかしてないんだか分からない、お前はいったい何がしたいのかといった暴挙に出ております。ただこうまでして書きたい! 伝えたい! という想いはそんなにありません。(ないんかい)

あまり長々と書いてもアレなのでそろそろ本番に入りたいと思います。

 

「プレイリスト」とは音楽や動画、自撮り動画等を再生する順番をリスト化したもの、ですが、僕は音楽リスト作りを長いこと放置しています。いえ、する必要がないのです。『シャッフル』という夢のような機能のおかげでリストを作らなくても良くなったからです。(めんどくさいだけ) 音楽を聴くという環境は、僕がまだ中高生だった30数年前とは比べ物にならないくらい進化発展しました。

 当時はまだカセットテープが主流で、我が家にコンパクトディスクなるものが持ち込まれるのはまだまだ先、人気の歌謡曲を繰り返し聞きたいとき等は録音です。ラジカセをテレビの前に密着させ、歌が始まると同時に録音ボタンを押す、といった超原始的な手法を取っていました。当然家族の声や生活音も紛れて入ってきますが、これはこれで楽しかったです。

やがて我が家にもデジタル革命が起きCDが取り入れられました。(革命の割に大したことない)当時はオーディオ機器にお金をかける人が多く、デカいスピーカーや何段にも積み上げられたアンプ類等がステイタスだったような記憶があります。我が家にはそんな高級品を買うお金はなかったのですが、親に何とか頼み込んでCDラジカセを買って貰いました。その時CDからカセットテープへ録音できる事を知り、その作業の中で初めて『プレイリスト』なる概念ができたように思います。

 CDからカセットテープに録音する、この行為はたいそう僕を興奮させ悩ませました。誰に聞かせるでもない、持ち運べるでもない、単なる自慰行為にすぎません。それでも起承転結を意識した選曲する楽しさ、オープニングの掴み曲、体を揺らすノリのいいロックな曲、少し休憩タイムここいらでバラードでも一曲、そして壮大なラストを飾るにふさわしい曲……と考えるだけでもワクワクしていました。気分は完全に人気プロデューサーです。まぁ独りでしこしこしてるだけのマスターベーションでしかないんですがね。

何にも拘束されない、自由で縛りのないこの作業がとても楽しかったです。そしてラジカセを抱え、テープを持って野外へ出かけ、さあどうだ!俺のスペシャル選曲を聴けと言わんばかりに、誰もいない河川敷などで大音量で流したりしておりました。ここでアツく語りだしても、「へぇ~そうなんだ。で?」と、ただの変態野郎という事になりかねないのでやめておきます。(笑)

 

 ここで、「私のプレイリスト」と言いながら、ここに至ってまだリストを挙げていない事に気が付きました。いえ、決して焦らしているわけではないのです。前戯がなげーんだよ!と突っ込まれそうですが、意外と落とすタイミングを逃して不発か、早打ちガンマン並みに一気にまとめてしまうパターンですねこれは。そうならないように頑張ります。

 という事でやっと私のプレイリストです。一番記憶に残っているものを挙げるとすれば、間違いなく中3の時に聴いたアルバム、『ワム!ファイナル』の中の一曲『ラストクリスマス』です。…ん?それだけ?リストじゃないじゃん?そうです、これが私のプレイリスト、すなわちALLラストクリトマスです。当時中3のイカ臭いガキが色気を出して洋楽なぞ聴きはじめたのですが、この曲にはとにかく度肝を抜かれました。80年代を代表する曲ですが約40年前の曲にもかかわらず、未だ現役の第一線で活躍する化け物みたいな超名曲です。こうなることをすでに予見していた当時、僕には先見の明があったんだと自負しております。(笑) 

シンセサイザーと打ち込みドラムの機械的な音色、あのイントロを聴くだけで軽くイってしまいます。それくらい好きだったので何回も聴きたくなり、いっそカセット1本丸ごと詰め込んでやろう!という裏技に至ったのであります。

今でこそリピート機能など当たり前のようにあり、目隠ししてても操作出来ますが、当時はリピートしようと思ったら『テープ巻戻し』という超めんどくさい作業が必要でした。そして中出…もとい『頭出し』機能も付いてませんでしたので中々ドンピシャッとはいかず大変イライラしたものでした。A面が終わったらカセットを裏返しに入れ直さなくてもB面が始まる『オートリバース』(死語)でさえ目の当たりにした時それはそれは目ン玉飛び出るくらい驚いたものでした。(大げさ)

 実は今、リアルタイムでもALLラストクリリスを聴いています。心は一瞬にして中3に戻った。どこで聴いているのか?そうです、こんなにもこれを聴く環境として最適な場所はないであろうその場所とは、車の中です。ここなら誰にも邪魔されずに思う存分ワム!ラストクリスマスが聴けるのだ。何なら大声で歌う事だってあんなことだって可能です。

車内で誰にも邪魔されないからといっても、この季節にクーラーをかけて聴くラストクリスマスもオツなものです。シャンシャン♪シャンシャン♪ とクリスマスの鈴の音が響く車内からチラと外を覗いてみれば、下着姿で汗を拭くオッサンや、下着姿で自転車を扱ぐおっさんが目に入る。そしてもう真夏なんじゃないかと思える位に肌の露出の多いお姉さん達。いいですねぇ。クリスマスとは程遠いこの季節感のギャップもまた趣きがあっていいものです。(?)

歌っていると、たまに街ゆく人々やドライバーから見られている事もあり、恥ずかしい時もありますが一期一会、もう二度と会う事はないのだからと気にしません。窓や鏡に映った自分を見た時のほうがよっぽど恥ずかしいです。(本来の一期一会の意味は人との出会い系を大切にする、という意味ですのでこれは使い方が間違ってます)

 

 しかしとんでもないモノを見つけてしまいました。これも過去のプレイリストになるのですが、何とコレは社会人2年生くらいの時に先輩と二人で楽器演奏・歌唱を録音したプレイリストなのです。

使用楽器は、エレキギター・エレクトリックベース・アコースティックギター・ドラム・ピアノ・ハモンドオルガンハープシコード・ストリングス・コンガ等……多岐にわたっておりました。録音方法はラジカセ。ん?ラジカセ? 

ラジカセにカセットテープをセットして、3,2,1、! で演奏・録音開始! そして次に、録れたモノをバックでズンズン流しながらさらに演奏開始、それをもう一台のラジカセが録音する! という江戸ナントカもびっくりの荒技の数々をやっておりました。機材も本物なんかある訳ないので、カシオのやっすいキーボードを購入して、それに付いている音源を駆使しながら色々試行錯誤です。ドラムも、んなモンあるはずもなく、鍵盤に割り当てられた音色を指でドンドン♪、プシップシッ♪ と叩いて録音(笑)

しかし完成した曲を聴くとこれがまた結構いい出来なんですよ。音が重なって曲になっているとすごい興奮します。そして1曲としてまともなものは無く(笑)、途中から半分ふざけモード、良く言えばアドリブになっているので聴く度に大笑いできます。まさにこれこそが世界でこの一枚しか存在しない、最強のプレイリストなのであります。

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 しかしです!最悪なことが判明しました。この写真でお分かりのように、ご丁寧に『MD』へとダビング(死語)してあります。MDコンポは当の昔に捨てています。あらら…そして元のカセット音源の存在は分かりません。しかも、MD本体のインデックスを見ると、なんとあろうことか『山崎まさよし』と書いてある!!!

何故、なにゆえに僕はまさよしを上書きしてしまったんだろう。激しく後悔している。そこまでして山崎まさよしが聴きたかったんだろう、そうとしか考えられない。見つけた喜びも束の間、世界でたった一つの最強プレイリストはすでに消滅していたのだ。

だけどこのリストを見るたびに当時の懐かしい思い出が蘇ります。音源は聴けなくても想像で笑えます。『スポットライト・キッド』(笑)とかマニアックすぎですね。

やっぱり僕にとって最高のプレイリストです。たぶん探せば何本か音源テープは出てくるはずなので探してみようと思います。

今回は久々に長文になってしまいました。だらだらとどうでもよい事ばかりになってしまったのはご容赦ください。しかしプレイリストと聞いてやらしい想像をしてしまうのは男の、おっさんの性なんかなぁ。無意識のうちに文面に出ていなければ良いのですが……。