なるがです。
昨日ワクチン2回目を接種してきました。結構キツめの副反応を心配していたのですが、腕の痛み以外に特に変わったところは無いですね。しかし接種箇所がめちゃくちゃ痛いです。もしかしたらこれから熱が上がってくるかもしれません。そうなる前にちょっと書いておきたいと思います。
先日、作曲家のすぎやまこういち氏が逝去されました。
ドラクエ=すぎやまこういち、と言っても過言ではない偉大な作曲家です。常にゲームに寄り添った素晴らしい楽曲の数々を世に送り出してくれました。しかしドラクエ以外でも作品は数多くあると知りとても驚きました。それらは今回の訃報で初めて知った事です。
訃報を聞いてまず思ったのが、ドラクエの物語が終わってしまうのか?……ドラクエはすぎやま大先生の音楽じゃなければ成り立たない! みたいな、勝手な想像をしておりました。
僕ら世代、いわゆるおっさん世代はドラクエⅠが生まれた頃、リアルタイ…リアタイでその楽曲の数々を余すことなく味わってきました。これはファミコン絶頂期の中で、ゲームそのもののみならず、ゲーム音楽というものについてもスポットが充てられ始めた出来事だったように思います。
分かりやすい例で言うなら、かの有名な、これが流れてくれば泣く子も黙ると言われた(そんな例はないです)『序曲』ですね。ドラゴンクエストと聞いてすぐにあのメロディに脳内変換されるくらいです。 最近では東京オリンピックでの入場曲にもなっていました。ドラゴンクエストマーチ、ロトのテーマ、序曲のマーチなど色々な名前で呼ばれてもいます。詳しい内容はここでは少しめんど…割愛させていただきますが、なんと4分近くもある曲なんだそうです(大先生とか言いながら全部聞いたことないんかい)
とにかくあのオープニングが、ここまで名曲になろうとは当時中学生のガキだった僕には思いもしませんでしたので、振り返ると何か感慨深いものがありますね。
さて、ゲーム音楽について、今でこそドラクエはジャンルを確立させましたが、当時僕は他のゲーム音楽も大好きでした。アーケード、つまりゲーセンのゲームなんですが、ファミコンとは音質が全く違う、クリアな電子音のゲーム音楽にも大変興奮しました。
当時は伝説へと昇華するゲームが数多くあり、『スペースハリアー』『ファンタジーゾーン』『グラディウス』『沙羅曼蛇』『R-TYPE』『アウトラン』『アフターバーナーⅡ』などなど・・・この辺りはしつこいくらいやっていました。特にアフターバーナーはどでかい筐体内に入って操縦かんを握りミサイルをぶっ放す!というヒコーキゲームで、ハードロックなめちゃくちゃカッコいい曲がとにかく爽快でした。。これらはメロディにおいても大変優れたものを持っていました。
あ、…しつこいくらいやったというのは大げさに言いました。1日3プレイ程です。お金を持ってるとカツアゲされるのでそんなに持ち合わせていませんでした。。すいません。
良く聞こえませんがディストーションのかかったギターサウンドがイカしてます!
またまた脱線しかけているようなのでゲーセンはこのくらいにしておいて、ドラクエに話を戻しますね。
すぎやま先生とは中学1年生当時から今まで、ずいぶんと長いお付き合いをさせてもらっています。僕もすでにおっさんになりましたので、かれこれ30数年の付き合いになりますでしょうか。
まぁ、会ったことも無ければ当然話した事も無いんですが。(それはお付き合いとは言わない).中学生時から先生の曲は欠かさず聴いています。
最近はすぎやま先生ロスのためか、毎日ドラクエの曲を聴いています!
そういえば元ビートルズのジョージハリスンが逝去した時も、2日後には彼のアルバムを買いに走ったっけ…。それでも僕はミーハーとは違います! にわかファンでは無いと自分では思っているのですが、行動そのものがミーハーですね(笑)
ドラクエの楽曲については過去にも当ブログ内で綴っております。前述の通り僕らおっさんのほとんどは、このドラクエと共に青春の日々を送って来たのであります。名作と名高いⅠ、Ⅱ、Ⅲを、リアタイ(2回目)でプレイして来たのです。これはすごい事ですよ。
そして僕が愛して愛してやまない楽曲は「エンディング」をおいて他にありません。もちろんそれ以外にもありますが、この3作のエンディング、『フィナーレ』『この道わが旅』『そして伝説へ』はまさに神曲であります。
しかしです、去年くらいにようやく聴いた4作目、『ドラゴンクエストⅣ~導かれし者たち』のエンディングも神曲だと知ったのです。この曲もとてもとても味わい深いです。
あっ、これでバレてしまいましたが、ドラクエをプレイし、クリアしたのは1、2作のみでですね……4作目はタイトル画面すら見ておりません(汗) 何ならⅢは途中で挫折して放棄してしまいました! まったくそんなレベルですぎやま先生を語るなど100年早いわ!と怒られそうですね(笑)
ですがゲームをプレイする事と、楽曲を楽しみ、味わうことは別物です。ⅠとⅡの時はゲーム中にラジカセをテレビの前においてカセットに録音してました。それくらいいつでも聴いていたかったんですね。生録のため当然のように効果音としてドアの開閉音やオカンの声ももれなく付いてきましたが。
そしてこの歳になって改めて気づくのです。楽曲の素晴らしさは言わずもがな、この深い味わいを醸し出す正体とは、まさに『ファミコン音源』だからなのだと!
このⅣのエンディングを見ればゲームをしていなくても、ある程度の内容がなんとなく読めてきますね。さらに、これに付随するコメントを読むことによってほぼストーリーが理解できます(コラ!)
ついでにⅠも。やはりファミコン音源は心に沁みる…。
伝説の第1作目ドラゴンクエストは、ロトが正面を向きっぱなしで移動する、という衝撃作でしたが、これもハマりにハマりました。エンディングは今から思うと少しポップ調で短いですが、初めて聴いた時の感動は何とも言えない不思議なものでした。音楽を聴いて感動するなんて事は、中学生のガキには到底あり得ないと思っていましたので、悟りを開いたかのような気持ちでした。
ここからですね、すぎやま先生の素晴らしい楽曲に気付いたのは!
生前すぎやま先生はゲームをする人が聴いて飽きない曲を作ることが大切だと仰ってたそうです。本当に全然飽きません! 何万回と聴いてます(たぶん)
これも音数が3音+効果音しかない、このファミコン音源(PSG音源)がいいのですよ。
おっさんならこの感覚分かってくれますよね。裏を返せばこの体験はもう出来ない事なんです。大変貴重な体験をおっさんの僕らはしてきているのです。
3音という制約の中にありながら、オーケストラよりイイ!! と言わしめる、これはいったいどういう事なんだろう? オーケストラがダメと言っているんじゃありません。これは本当に上手く説明できないんですよ。伴奏とか聴いてるとたまにゾクゾクっと来ることがあります。音の使い方なんでしょうか、はたまた、ただの思い出補正から来るものなんでしょうか。
ただファミコン音源だから、と言っても、ドラクエのエンディングに『スーパーマリオ』的な曲は不釣り合いですし、『ゼビウス』のようにピロピロピロピロなんてもっての外であり、やはりこれは『すぎやまこういち氏の楽曲』だからこんなにも感動するのだと言わざるを得ません。
氏は50代で初めてドラクエの音楽と関わり、亡くなられる90歳までずっと現役でお仕事をされてました。人生の折り返し地点とも思える年齢からでも、決して終焉の始まりではないと教えてくれたと思いますし、人生はまだまだ捨てたもんじゃないとも仰っているようにも思います。まさに今、どストライクなおっさんの僕には希望の光にも思えてきます。
すぎやま先生の新作はもう聴けなくなりましたが、ドラゴンクエストそのままに、この道わが旅を行き、伝説となったのですね。
僕はある意味ファミコン音源の楽曲が、すぎやま先生の真骨頂だと勝手に思っています。少ない音源を巧みな音数で表現し、ゲームの中に溶け込ませ、それらは多くの感動をもたらして来た。。実際に僕と同じファミコン音源にやられている人たちは多いと聞きます。これは僕が死ぬまで変わることは無いですし、これからもずっと聴き続けていると思います。
すぎやま先生の楽曲はこれからも永遠にドラクエと共にあり、私達の心の中で生き続けます。
次からは頑張って5作目以降の楽曲も聴いていこうと思いますが、その前にまず挫折したⅢとⅣをプレイするべきか・・・悩み中です(たぶんしないと思いますが)