なるがままにされよう

このGブログも6年目に入りました。気が向いたときに書きます汗

34年ぶりのドラゴンクエスト

なるがです。

 

 先日、ドラゴンクエストのⅠ、Ⅱをクリアしました。いい歳したおっさんがゲームなんて暇かよ! とつっこまれそうですね。余り大きな声では言えないのですが暇なんです。(家族が相手してくれない)

いえ、もっと他にやるべき事はたくさんあるんですが、これだけは、これだけはやっておかなければならないのだ! という強い使命感なるものがあってですね…(言い訳)

 

まだ記憶に新しいすぎやまこういち氏の訃報がありましたが、その影響で再度ドラクエの旅に出てみようとなった訳です。

それで調べたらなんとPS4ドラクエがあるではないですか。

 

えーっと値段は…Ⅰが¥754、Ⅱが¥1,200…安っ!! 

1986年87年当時のドラクエのカセットが¥5,500でしたから、あまりの安価に驚いてしまいました。ソッコーでポチりました。

 わくわくしながら早速プレイしてみます。こんな気持ちは久々です(笑)

…おおーっ、さすがPS4。グラフィックが当時のドット感も残しつつ色使いも多い。音もピコピコじゃなくオーケストラ。当たり前ですが当時のファミコン版とは全く別のものになっています。当時のゲームを覚えているかといったら全く覚えていないのですが、これはこれで気軽に楽しめそうです。

 過去の思い出を辿ってみようと始めたドラクエですが、そもそも始めた目的はファミコン版のノスタルジックな面を味わいたかったからで、ゲーム自体も音楽もファミコン版だからいいのだ! との思いは変わっていません。

そして始めてみて気付いたのですが、全くストレスを感じないのです。これは例えば『しらべる』のコマンドが削除されていたり、フォントの大きさ、漢字の多用など、普通にしていたら気づかないところで改良がなされており、これがストレスを感じない原因なのだと分かりました。

当時のゲームシステムはもう忘れましたが、かなりイラついた記憶があります。しょっちゅうカセットを引っこ抜いては放り投げていました。

そして一番の恩恵がドラクエⅠ、Ⅱの代名詞ともいえる『ふっかつのじゅもん』が無い!ことです。さすがにここを再現する訳がないですが、当時はこのパスワード入力に苦汁をなめさせられたものです。

1文字でも間違えれば即アウトの強烈なプレッシャーの中、王様の声を目を見開き何回も何回も確認して、ようやくゲームを閉じることが出来ました。

今ならスマホでカシャッとやって確認も出来ますが、毎回鉛筆と紙でメモですよ。1文字も逃すまいと必死にメモ中に飼い猫がリセットボタンを押したことも、おかんがコードを引っかけて電源が切れた事もありました。しかしそんな事は他のゲームでも日常茶飯事でしたので気にしません。

ところがです、翌日、逸る気持ちを抑えてパスワードを入力すると何と「じゅもんがちがいます」とでる。あり得ない!! そんな馬鹿な!! あれだけ集中してメモったはずの「ふっかつのじゅもん」なのに定期的に間違える事がありました。そんな時はカセットを引っこ抜いてもう我を忘れてニードロップを落としてました。でも意外とカセットって丈夫なんですね。

 

 話が逸れましたが、こんな感じでゲームをしやすく改良されているところに感動しました。これもファミコン版をやっていなければ分からない事ですよね。

そして僕が事あるごとに言っていた「ドラクエファミコン音源だから良い、オーケストラはクソだ」という事も間違いでした。オーケストラはやっぱいいですよ! いえ、すぎやま先生の楽曲がやはり素晴らしいからです。

 

 34年ぶりにプレイしたドラクエⅠ・Ⅱで、当時を懐かしむ事が出来ると思ったのですが、時間が経ちすぎなのか当時を覚えてなさ過ぎてあまり感情移入して楽しめませんでした。比較的短時間でストレスなくクリア出来てしまったのもあるかもしれません。

当時あんなに感動したというのに、そのカケラすらも感じられなかったのは淋しくもあり、これだけ時間が経過しているのだから当然と言えばそうなのかもしれません。

それでも当時一番感動したⅡのエンディングだけは、あのエンディングを迎える事だけは成し遂げたい。おっさんの今でも少しは感動できるのではないか、と淡い期待を抱いて王様のもとへと向かい、めでたくエンディングを迎えました。

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あ~だめだ~(笑) 

まず、ファンファーレ「序曲」は要らない。ナレーションが入っている段階で「この道わが旅」に突入しなきゃ。んで城と花火のシーン要らないし無駄に長い。なんなんあれ、冷めた(笑)オーケストラの入りが静かすぎて流れるような勢いがない。そしてスタッフロールのフォントがダメ。漢字も使っているから一瞬で現実に引き戻された感。ただのローマ字なんだけど、あのパッと読めそうで読めない感じがいいのだ。

と、一番期待していたⅡのエンディングが絶望的にダメでした。あの感動を再び…!と思いましたがぜんぜんだめ(偉そうに書いてすいません)

とはいえ初めてプレイする人には全然違う感じを受けるでしょうし、思い出をこじらせたおっさんの戯言と受け止めてください。

 

 トータルではすごくやり易く、RPG初心者でも取っ掛かりやすいゲームに仕上がっていたと思います。逆に言えばファミコン版をプレイする事はもう面倒すぎて出来ません。苦痛でしかない(笑)だからこその当時の感動もあったんだと思います。ぬるい環境でクリアしても感動は薄いです。

現実でも同じことが言えるかもしれません。苦しい時を乗り越えた先に味わう感動はやっぱり大きいものです。と言いながらぬるい環境大好きです。

 

 Ⅰ・Ⅱをクリアしたら当然次はアレですよね。そうです、ドラクエⅢをポチってしまいました。名作と名高いロト3部作を、今ここでやらずにはおれないでしょう。過去に挫折していますのでこれは願ってもない機会です。いつやるの?って「今でしょ!」がぴったりくるタイミングです。

これは全くの初めてなので楽しみです。家族から見放されない程度にぼちぼちやっていく事とします。クリアしたらまた記事に書こうと思います(またか)